08/10/2026
曲面を削る、小さな鉋。
工場には、さまざまな道具があります。
手のひらにおさまるものから、
人の背丈を大きくこえるものまで。
連載〈道具の記憶〉では、
宮崎とともに時を重ねてきた
道具たちを取り上げます。
それぞれが刻んできた時間を、
どうぞご覧ください。
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指先でつまめるほどの鉋(かんな)。
真横から眺めると、
台の底がゆるやかな弧を描いています。
これは「反り台鉋(そりだいがんな)」の一種。
内側へくぼんだ曲面を削るための道具です。
平らな台の鉋をくぼみに当てると、
両端が先に触れて、刃が奥まで届きません。
台そのものを反らせることで、
はじめて曲面の内側へ入っていけます。
また、台の反りや大きさは、
手がけるものに合わせて変えており、
そのたびに、職人が自ら手づくりしています。
部材の内側に沿わせ、
指先で押さえながら、少しずつ。
家具のやわらかな曲線には、
こうした小さな道具の仕事が刻まれています。
#宮崎家具 #指物 #木工